昨日は豊洲PITで行われた今井麻美さんのバースデーライブ「Wonder Place」に行ってきました。超楽しかった。語っていたら延々書いてしまうので、敢えて音楽以外の所についてピックアップで。
物語仕立ての舞台
今回のライブはいつもと趣向がガラリと代わり、今井さんが出演されているコープスパーティーの作者祁答院慎先生作のシナリオに基づいて構成されたストーリー仕立てになっていました。フリートークが無く、朗読・ダンスと曲が交互に展開していきました。
不思議なペンギン「アイペン」に導かれて今井さん(立ち姿が似ているダンサーさんが演じています)が不思議な空間Wonder Placeに迷いこみ、冒険を繰り広げます。ダンスパートの後に今井さん(本人)が登場し、状況に応じた曲を連続で歌い、物語を彩っていきます。
詳細は省きますがサイリウムを使って観客が物語に参加するシーンが2回あり、これが本当に感動的でした。凄い。
舞台演出
今回舞台演出に感銘を受けました。舞台の中央に大樹を模した巨大なビルボードのオブジェが立ち、その前と、数メートルのひな壇の後ろをぐるぐると回れるようなステージになっていて、舞台いっぱいにダンスと歌が展開します(その分+Aバンドが少し窮屈そうではあったかな)。
また、舞台の背景にカメラの映像を投影するスクリーンがあるんですが、そこだけでなく、背景全体(+大樹のオブジェ+ひな壇の壁)にプロジェクターで映像が投影され、風景が更新されるのです! これはびっくりしました! 雨は降るわ雷は落ちるわ。美しい春の情景が一瞬にして枯葉落ちる秋に切り替わった時はぞくりとしました。
豊洲PITはフロアから天井までが高く、そこに大きな空間があるのですが、その空間を埋め尽くす、「そこに光がある」と思わされるような照明による演出もお見事でした。
バースデーライブなので、たった1日、たった1回の公演なわけで、それにここまでの演出を投入するのは(主にコスト面で)相当リスクがあったと思います。逆に言えば、それが可能なくらい支えてくれる数の今井麻美さんファンがいる証左とも言えるかもですね。いずれにせよ、こんな贅沢な物が見れて本当に嬉しかったです。
「ライブ」というコンテンツと、今回のオチ
ご存知の方も多いかもですが、土屋は「物語をライブ化する」ということに強い興味を持っていまして、今回のイベントはその事について今まで自分が持っていなかった視点と可能性を与えてくれました。通常のライブの代替になる物とは少し違うし、今井麻美ファンが望んでいる物なのかは分かりませんが、次があるなら是非参加したいです(で、次は座って鑑賞したい)。
ちなみに今回のハイライトは、今井さんが最後の衣装でステージに出た時、靴下を掃き忘れたようで、一曲終わった所でスタッフさんがやってきてセンターで履かせたことでしたw そんな光景なかなかお目にかかれないですよ!?w